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【医師】献血の検査結果の見方を解説します【分かりやすく】

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みなさんは献血をしたことがあるでしょうか?

まだしたことがないという人は、こちらの記事をご覧ください。

 

献血をすると、そのサービスの一環として自身の血液検査結果を知ることができます。

 

この検査項目の意義を知ることは、自身の健康管理に大いに役立ちます。

 

本記事では、献血でわかる検査項目について優先順位付きで解説します。

同時に、これだけはチェックしておきたい検査結果TOP3についても記述します。

みなさん自身の体の状態ついての理解を手助けして、健康維持のサポートができるような記事になることを願っています。

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献血の検査結果の見方を解説

献血における血液検査は、

  • 生化学検査(7項目)
  • 血球計算検査(8項目)

の二つに大別されます。

この全15項目について、本記事ではチェックの重要性を異常値をきたしうる頻度から、3段階の★で評価しました(完全な主観です)。

その結果、私が選ぶこれだけはチェックしておきたい検査結果TOP3はこのようになりました。

これだけはチェックしておきたい検査結果TOP3
  • γ-GTP
  • コレステロール
  • グリコアルブミン

時間がないという方でも、この検査項目だけは気にかけていただければと思います。

それでは各論へ移りたいと思います。

血液検査にて受診勧奨値を認めた場合は、医療機関の受診をお勧めします。

生化学検査

ALT(GPT)【重要度:★★☆】

ALTは肝臓に含まれる酵素で、肝臓が傷ついているときに上昇します。

肝炎(B型肝炎やC型肝炎)や脂肪肝で上昇します。

肥満傾向の人は、脂肪肝のリスクが高いので要チェックです。

γ-GTP【重要度:★★★】

これだけはチェックしておきたい検査結果の1つです。

γ-GTPは前述のALTと似ていますが、肝臓だけでなく、胆道にも含まれより広範囲の異常を見つけることができます。

ALTと同様に肝炎(B型肝炎やC型肝炎)や脂肪肝で上昇するだけでなく、胆道が詰まっている状態(結石や癌による)でも上昇します。

また、アルコール常飲者でもγ-GTPの上昇がみられることがあるので、お酒が好きな人でγ-GTPが上がっていれば、今一度お酒との付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。

総蛋白(TP)【重要度:★☆☆】

あまり異常値として検出されることは少ないと思います。

高い時は作りすぎ(多発性骨髄腫)、低い時は作れない(肝臓の機能低下)または腎臓から漏れている等の原因が考えられます。

アルブミン(ALB)【重要度:★★☆】

一つに栄養状態を反映します。

病気などで栄養状態が悪くなると低下します。

他には腎機能が低下して腎臓から漏れ出すことによっても低下します。

例えば糖尿病によって腎症がダメージを受けると、このようなことが起こります。

アルブミン対グロブリン比(A/G)【重要度:★☆☆】

総蛋白やアルブミン値が異常なときに、何の蛋白質が体の中で増えているかを知る指標になります。

コレステロール(CHOL)【重要度:★★★】

これだけはチェックしておきたい検査結果の1つです。

油の多い食事をしている人は要注意です。

高い状態が続くと動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞に繋がるので注意が必要です。

食習慣以外にも、肝臓や腎臓、甲状腺の異常で上昇することもあります。

グリコアルブミン(GA)【重要度:★★★】

これだけはチェックしておきたい検査結果の1つです。

糖尿病の検査の一つです。

2週間の血糖値を反映するので、高い人は日頃の食習慣や運動習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

血球計算検査

赤血球数(RBC)【重要度:★☆☆】

酸素を肺から体全身に運ぶ細胞が赤血球です。

その働きを見る時は、主にヘモグロビン量を参考にします。

ヘモグロビン量(Hb)【重要度:★★☆】

赤血球が酸素を運搬する際に必要なのがヘモグロビンです。

この値が低いと、貧血と呼ばれます。

逆に喫煙者や睡眠時無呼吸症候群の人では上昇することがあります。

ヘマトクリット量(Ht)【重要度:★☆☆】

一定の血液量に対する赤血球の体積の比を表した値です。

貧血があった際に、その原因を探るための指標として用いられます

平均赤血球容積(MCV)【重要度:★☆☆】

赤血球一つの平均の容積を表します。

貧血の際に原因を探る指標として用いられます。

平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)【重要度:★☆☆】

赤血球1つに含まれるヘモグロビンの量を平均して表したものです。

貧血の際に原因を探る指標として用いられます。

平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)【重要度:★☆☆】

赤血球の一定容量に対するヘモグロビン量の比をパーセントで表したものです。

貧血の際に原因を探る指標として用いられます。

白血球数(WBC)【重要度:★★☆】

白血球は体内に侵入した細菌やウイルスを駆除する際に働きます。

細菌感染では白血球は増加しますが、ウイルス感染では不変〜減少することがあります。

白血病はこの白血球が異常増殖する病気で、数万にまで上昇することがあります。

血小板数(PLT)【重要度:★★☆】

血小板は出血を止める際に働きます。

値が極端に低いと出血を起こしやすく、血が止まりにくくなります。

まとめ:人生における最大の投資は、今ある健康を維持すること

せっかく献血をしてくださったのなら、自身の検査結果に一度目を通してみてはいかがでしょうか。

最大の資本である「健康」を、若いうちから意識することはとても大切です。

生活習慣病はその名の通り、生活習慣を変えることによって予防が十分に可能な疾患です。

ひとたび糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病になり健康を損なえば、かかるコストや機会損失は計り知れません。

今ある健康を維持することが、人生における最大の投資であるという意識を持って、若いうちから健全な生活を送ることを願っています。

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