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【医師×仕事術】人間の集中力の継続時間・限界を知る【研究紹介】

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こんにちは。現役医師のほしと(@hoshitodoctor)です。

 

人間の集中力が続く時間・限度に対して、様々な意見があるもののまとまった見解はいまだにありません。

90分という人もいれば、40分という人もいます。

その中でも最近話題なのが、

人間の集中力の限界は15分

という、ある研究から導き出された結果です。

今回はその研究を紹介するとともに、

✔︎ 15分で区切るべきではない理由

✔︎ 実際どのくらいの時間で区切れば良いか

について、医師である私が思うことを記します。

私が過去の経験から行きついた仕事術・作業術が、読者の方々の役に立ってくれれば幸いです。

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人間の集中力の限界を検証した研究

東京大学薬学部の池谷裕二教授が、株式会社ベネッセコーポレーションと行った共同研究についてご紹介します。

原文:『Effect of intermittent learning on task performance: a pilot study

「15分×3(計45分)」の学習が「60分」よりも優れる

実験では中学一年生を、

 A. 60分通して勉強

 B. 15分毎に休みをとり計45分勉強する

 

の2つのグループに分け、英単語を覚えてもらい、その定着率を検証しました。

勉強直後はAグループが優れていた一方で、1週間後の定着率はBグループの方が優れているという結果になりました。

以上より、

15分毎に休みを取った方が長期的な記憶の定着率は高い

ということが示唆されました。

こまめな休憩は集中力維持に貢献する

実際の学習者の脳波を測定すると、次のような結果になりました。

こちらの図が意味するところは、

  • 集中力に関与している前頭葉のγ波が40分以降に急激に低下
  • こまめな休憩によって集中力は回復する

といった事が示唆されます。

以上の結果より言えること

以上の結果より、

  • 人間の集中力の限界は15分
  • こまめな休憩が長期記憶には有用

と言えるかもしれません。

 

このような事実が実験で示された一方で、私が思う15分で区切らない方が良い理由をご紹介したいと思います。

15分で区切るべきではない理由

確かに勉強する際には15分毎の休憩は良いかもしれません。

しかし経験上、仕事や作業においてはその限りではない、というのが私の考えです。

というのも、以下の2つの理由が考えられるからです。

  1. 集中における最大の敵は「気が散ること」だから
  2. 一度中断した作業の再開にはより労力が必要となる

では順番にみていきましょう。

集中における最大の敵は「気が散ること」

集中を維持する際に最も大切なのが、『集中できる環境を整えること』です。

つまり、

  • 気が散るものを排除する
  • 集中力が高まるもの置く

の二つが大切になってきます。

この集中できる環境の構築方法については、以下の記事で詳しく解説しております。

15分毎に休憩をとる事で、その分「気が散る」機会も増えることになります。

休憩中にふと目にしたSNSやYouTube、漫画に気を取られ、5分の休憩だったはずが30分経ってしまったなんてことよくありましたよね。

 

私も大学生の頃はよくありました。

 

本実験では、休憩時間を守らざるを得ない環境下だったのでそのような心配はありませんでしたが、自分の部屋で実際に15分毎に休憩していたらどうなっていたでしょうか。

このように、集中の最大の敵である「気が散る要素」を増やしてしまうタイムスケジュールはオススメしません。

中断後の再開には余分な労力が必要

さらに一度作業を中断してしまうと、再びその作業に戻るのに余分な労力を必要とします。

本実験では「英単語を覚える」という単純な作業の中断であったため、中断後の再開には努力を要しなかったのでしょう。

一方で、仕事の新しいプロジェクトについて考えている場面であったらどうでしょうか。

一度中断して再開するたびに、全体像を1から把握して今自分がどの議論の立ち位置にいるかを確認しなくてはなりません。

このように、仕事の場面では中断して休憩することが返って効率を下げる場合もあります。

逆の現象として、長時間続けて作業することで気分が乗ってくる経験がないでしょうか。

15分毎に休憩を取っていたら、このランナーズハイに似た現象が起きることはないでしょう。

 

以上が、仕事において15分休憩を適応すべきでない理由でした。

では果たして何時間区切りでの作業が効率的なのか、自身の経験から結果を導きました。

どのくらいの時間で区切れば良いか

では仕事や作業をする際にはどのくらいの頻度で休憩を取ればいいのでしょうか。

私の経験を元に皆さんへ提案します。

最低でも1時間は続ける

「最低でも」1時間はやめないと決めてから、仕事や作業に取り組むようにしています。

確かに、時間が立つにつれて集中力は落ちてくるかもしれません。

だからと言って、下手に休憩を挟みスマホに夢中になってしまうリスクを取るより、集中力が100%でないにせよ仕事を進めた方が良い、と考えています。

「最低でも」と書いたのは、もちろんそれ以上長く設定することもあるからです。

 

行けそうなときは、3時間や4時間と設定することもあります。

 

どうしても集中力が切れてしまい、作業が手につかなくなったときにはこちらの方法を参考にしてみてください。

とにかく、多少のクオリティが落ちても早く仕事を終わらせることを心がけた結果、このようなスタイルとなりました。

とにかく終わらせる事を先決する

100%の集中で初めから完璧を求めるよりも、50%のクオリティでも仕事を終わらせることに大きな意味があると私は考えています。

かのFacebook創始者、マークザッカーバーグは次のように述べています。

Done is better than perfect.

完璧であることより、まず終わらせることが重要だ

完璧を求めるあまり足踏みしてしまっていては意味がありません。

とにかく完成させ、それが様々な意見に晒されながらも、修正を繰り返すというプロセスの方が結果的には良いモノを生み出します。

このような考え方から、『集中力が続く限界の時間』など深いことは考えずに、ただひたすら自身の集中力が0になるまで続けるというスタイルをオススメします。

まとめ:ナポレオンの名言に学ぶ

かの有名な、ナポレオン・ボナパルトの言葉をご紹介します。

じっくり考えろ。

しかし、行動する時が来たなら、考えるのをやめて、進め。

- ナポレオン・ボナパルト -

さて、これまで「人が集中できる時間の限界」についてじっくり考えてきました。

行動すべき時はきました。

これからは考えるのをやめて、進むだけです。

じっくり考え尽くした今、細かい効率などを気にするのではなく、ただひたすら目の前のタスクに取り組む事が、今我々のすべき事なのです。

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